hysysk:old

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火曜日, 1月 10, 2006

sound design

友人の勧めで音響デザイナーのドキュメンタリーを何本か観ました。
車のエンジン音は、消そうと思えば今の技術で消すことも可能だそう
です。とは言え、音がないのは危険でもあるし、エンジンがいい音で
鳴っていると、運転手も気持ちがいい、ということもあり、音響デザ
イナーがその「気持ちいい」音をデザインすることになるのです。

ドアを閉める音や窓が開く音、ウィンカーや警告音など、アコース
ティックな音もエレクトリックな音も両方こだわります。アコース
ティックな場合、「いい音」がそのまま「いい品質」に繋がる辺りが
面白いです。つまり、ドアが閉まる音であれば、ドアが閉まった後、
ガラスが振動する音がしない→しっかりしたつくりである、など。
車に限らず、容器の蓋にもそのような例があります。きっちり密閉
されているかどうかは、音でわかったりしますね。高級感、安心感
など、音に感情を盛り込むという作業がとても興味深いです。

騒音から快音へ、という言葉もある通り、家電製品などでは、できる
だけ不快に感じる周波数帯の音を取り除く努力をしているようです。
ノイズキャンセリングした上で心地良い音を出す訳ではなく、素材
自体を作り直して工夫するという手法です。スタイリングだけでなく、
音響で製品に差をつける時代という訳です。